ULに対応した配線ダクトの利用方法

配線ダクトは複数の配線を効率的に収容するためには非常に便利なものです。

しかし、収容する配線の用途や種類によっては、様々な問題を生じることがあるため注意をしなければなりません。特に多くの配線を収容する場合、用語の干渉や発熱の問題などを考慮しなければならず、これらを無視して物理的に収容可能な本数を収容した場合などは、大きな問題を生じることになるため注意が必要です。ただしその加減をどのように考慮すれば良いかは経験とカンによる部分が大きいため、一般的になかなか分かりづらいとなっているのが実態です。

配線ダクトに収容する配線の条件を規定するものとして、UL規格に則った方法があります。UL規格では、配線ダクトに使用する配線の太さやその電流容量等から収容可能な本数を計算する手法が提示されているのです。この規格にしたがって容量を見積もることで、最適な配線を行うことができるようになるのがポイントです。

配線ダクトのトラブルで多いのは、物理的に収容できる本数を詰めて収容したために、発熱が生じ様々な問題を発生させてしまうことや、大電流による相互の誘導作用により機器が正常に動作しないなどいろいろな可能性が考えられます。システムの動作不良はその現象だけでは原因をなかなか見つけることができないため、配線ダクトの収容等にも十分に注意をしなければなりません。このガイドラインとなるのがUL規格であり、安全に配線設計を行うための基準となるものとして様々な場面で使用されています。

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